この記事では様々な外国語に対応できるWEB問診について紹介します。

新型コロナウィルス感染症が5類感染症に移行となり、円安の影響もあり日本を訪れる外国人の数は増加を続けています。それに伴い日本で医療を受ける外国人患者の数も増えると想定されます。外国人患者をめぐる課題は様々なものがありますが詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

クリニックが外国人患者の対応をする際、従来の紙の問診票を用いた問診ではさまざまな問題が生じます。それはどのようなものでしょうか。

いくつもの言語の問診票を用意することが大変

外国人患者の中には自身の母国語しか話せない方もいます。言語が異なる外国人患者ひとりひとりに対応する問診票を逐一クリニックが用意することはかなりの手間となってしまいます。

問診票の記入の補助

問診票の記入に慣れていない外国人患者の補助のために人手が必要な場合があります。この際に言語の壁がありコミュニケーションが取れず、問診票の記入だけでかなり時間がかかってしまうことが想定されます。

医師がわからない言語がある

記入された問診票の内容をそもそも医師が読めないという事態もあり得ます。解読に時間がかかってしまい他の業務に支障が出る事も考えられます。外国人診療のために医療従事者が数多くの言語を習得するということもかなり難しいでしょう。

追加問診で手間がかかる

紙の問診票では書くスペースに限りがあり、自由記述の欄が少ない、もしくはそもそも無いものもあります。そのため症状の詳細を口頭で聞く追加問診があります。この時医師の話せない言語を使用する外国人患者が来た場合、繰り返し通訳ツールを用いて問診を行うことは非常に大変で時間がかかります。

このように紙の問診票で外国人患者に対応するには多くの問題に直面することになります。ここで上記の問題を解決する多言語対応型WEB問診を紹介します。

多言語対応型WEB問診のメリット

対応できる言語の数が増える

WEB問診では翻訳機能を用いて日本語で書かれた問診票を様々な言語に変換できます。また、問診票の最初のページで外国人患者に言語を選択してもらうことでクリニックが逐一問診票を用意するという手間も省くことができます。

翻訳機能で医師が理解できる

どのような言語で入力された問診票も、翻訳機能を用いることで医師の元には日本語になった問診票の内容が届きます。

外国人患者が安心して来院できる

WEB問診で様々な言語に対応していることをクリニックが発信すれば外国人患者へのアピールとなり、日本語が話せない方も安心して来院できる環境づくりができます。

患者をより知ることができる

WEB問診は紙の問診票と違い記入欄の大きさに制限がありません。つまり質問の数を増やすことができ、踏み込んだことまで聞くことができます。また翻訳機能により外国語の文章が医師の理解できる状態にできるので自由記述の欄を作ることができます。これにより症状の詳細だけでなく、患者の希望する治療や薬を知ることができます。外国人患者の中には宗教関係で配慮が必要な方問もいるので自由記述欄はかなり重要であると言えます。

追加問診の手間が減る

WEB問診はより多くの情報を取得できるため、追加問診で聞く内容が減ります。口頭でのコミュニケーションは必要となりますが、紙の問診票の時と比べ翻訳ツールなどを使用する回数が減り、時間短縮につながります。

まとめ

 WEB問診は多言語対応により多くの外国人患者に使用してもらえるだけでなく、業務の効率化を図ることができます。外国人患者の対応に苦労している医療機関の皆様はこのWEB問診の導入を検討してみてはどうでしょうか。